2007年2月28日水曜日

役者紹介2「年に一度のひとことをいうことさえもできないの/高山玲子」





■あなたの思い出の一曲は?

-----松任谷由美「誕生日おめでとう」

この曲はーですね、松任谷由美の「Delight Slight Light KISS」というアルバムに入ってる曲なんですけど、親が、特に母親がユーミン好きで子供の時何べんも何べんも聞いたアルバムなんですけど、当時母親はいくつも宗教に入っていて我が家にはいろんなお祈りとか制約があって、一番いやだったのがクリスマスなしと誕生日お祝いだめ、だったのですが、
誰かの誕生日の日、ご飯はいつも通りのものなんだけど、さりげなく、風に、誰かがこの曲をかけるんですね、
「あ、なんか、今日この曲聞きたいなぁ」みたいな、
そうしてみんなでもくもくと、いつものご飯を食べて、でもふいに口ずさんだりして、
そうしてたくさん出せないけど、祝ってる、祝われてるんだなっーてのを黙って感じてました。

そういう、思い出の曲です。



重量級の思い出を持って来ました!高山玲子ちゃんです。

「もう私のことなんて紹介することないんじゃないの?」と彼女は言います。オールツーステップスクール一回目からずっと紹介しつづけているのですから本人も私に紹介されることに飽きて来たのでしょう。私の文章に飽きないで。

ずいぶん長い付き合いになりました。いつの間にか近くにいる感じだなあ。ま、なんだかんだいって気が合うのでしょうね。私がどんな体調でもどんなに気まぐれでも根気よく付き合って下さった珍しい人です。そして私も実は彼女の機嫌を伺うのが趣味なの。怒ると結構こわいし。怒ってそうだなーと思ったら話しかけないとか。そういう駆け引きは実はちょっと面白いです。本人には言ってないけど。

私は自分に問いました、「何故、彼女がいいのだろうか」と。答えは、顔です。顔が好きなんです。表情が面白いんですね。笑っている時に泣いてるような顔をしたり、泣いてる時に笑ったような顔になったり、本当に飽きないんです、この人は。彼女と出会ってもう7年ぐらい経つのかな?7年間、彼女に飽きたことが一度もないなあと今初めて演出をしながら思っています。むかつくことはあっても、飽きることがない。

表情に全てが表れている。人生が、生き方が、幸福が、明るさが、陰湿さが、愛情が。彼女の大きな魅力だと思います。彼女を初めて演出するにあたり、舞台でも彼女の魅力が存分に出ればいいなあと思っています。

様々な武勇伝を持つ女ですが、最近私よりも年齢が上なんじゃないかと思う時があります。若い頃は生意気でしたが、最近は年齢が追いついて来たんでしょうね、ぐっと貫禄がついて来た。たまに「あれ?そこにいるのは市原悦子さん?」って思う瞬間があるのですが、大丈夫でしょうか?いつまでも私の5つ年下でいて欲しいのですが。

これからも唯一無二の高山玲子でいて欲しいと私は思うのです。



このセーター、欲しいなあ。くれないかなあ。


笠木泉

2007年2月27日火曜日

役者紹介1「ましてや女にはなれない/細江祐子」


■あなたの思い出の一曲は?

----研ナオコさん の かもめはかもめ です

カラオケに行くとよく歌います。歌わずに終ると気持ちがそわそわします。声が低いので歌える曲が限られてる中でも、この歌は素直になれない女の開き直りと癒しの歌。歌ってる時の気持ち良さったらありません。
5〜6年くらい前、ひょんな出会いから、ほぼ初対面の女の子と一時期一緒に住むことになりました。当時失恋していた彼女と憂さ晴らしで行ったカラオケでも歌い一緒に泣いた思い出があります。 その時隣にいた男の子と彼女は結婚しました。あれからいろんなことがありましたが、私が弱ってどうしようもない時、彼女は隣で支えてくれました。とても大切な大切な人です。なんかこれ結婚式のスピーチみたい…

とにかく思い出の曲です。


■そんなわけで細江祐子さんです。

映画の撮影で出会いました。大阪に棲んでいた彼女は出会った時はおかっぱ頭のかわいい女性でした。そしていつの間にか東京に引っ越して来て髪の毛もこんなワイルド系になっています。人間は変わろうと思えばいくらでも変われるといういい例ですね。

最近いつもワイルドです。だって毛皮のコート着てるし。しかもその毛皮のコートは微妙に丈が短くて、袖も短くて、いわゆるポンチョみたいになってるんだけど、毛皮のくせに寒そうなの意味わかんねえ。本人とうとう気がついたらしく今日の稽古で「あたし、もしかして、何かきこりみたい?」って。いや違うよ。マタギみたいだよ。

そんな彼女の美しさを今日の稽古で感じました。彼女はとてもシャイな人なのですがぱっと華が開くように明るい光を放つ瞬間があって、そこが素敵だなあって思って観ています。

彼女に出会えてよかったです。これからも一緒に舞台や映画や何かをやりたい、そんな人です。何か?例えば・・・鍋とかね。

細江祐子の美しさを鑑賞したい方は今すぐTSUTAYAへ行き山下敦弘監督の「バカのはこ船」を借りて、そして観て!本人曰く「もう随分前なんだけど・・・」って。そう、この人は私とほぼ同い年。そりゃ「ケンナオ」の「かもめはかもめ」持ってくるのもわかるよ。私も何度この歌と「ケンナオ」に励まされて来たことか・・・。

「かもめはかもめ
クジャクや鳩や
ましてや女にはなれない」

なににもなれない私たちの稽古はまだまだ続きます。


 
なんでしょうか、このポーズ。ストレッチの途中ですかね?グラビアみたい


笠木泉


2007年2月25日日曜日

渡辺さん家の事情/笠木泉


こんにちは。

昨日は世田谷区の果てで稽古をしました。

演劇の稽古・・・東京都では本当に場所不足。「うるさいから」と演劇禁止と銘打った公共文化施設が多いのです。たまに演劇OKだという場所を見つけるとそこは世田谷区の果てだったり東京都の果てだったり多摩川のほとりだったりと行くのだけでも何時間もかかるような場所だったりして、そのあたりは自身の稽古場を持たないチームENGEKIは常にジレンマをかかえ東京ジプシーなわけです。

もちろん金出せば、ありますけどね。いい場所はたくさん。金がないのは、まあ、いいじゃない。あるわけ、ないじゃない。

昨日も果てのため皆苦戦。たどり着くのに苦戦。もはや稽古場に来ることそのものが戦いになっている。

稽古の前半は秘密の特訓。地味にちょっとずつ前に進んでいる。

後半は各シーンの稽古。何せ台本がいろんな意味で薄っぺらいのでセリフの変更が多い多い。役者は台本に書ききれるのだろうか。もはや書く場所がなくなったら、新しい紙を上から貼付けたりもともと印刷されていたセリフを修正ペンで消して等、皆の創意工夫に期待したい。その創意工夫が今後の彼女達の人生に役立てば幸いだ。嘘です。すみません。がんばります。

そんな中、渡辺道子さんの驚くべき発言がありました。

「我が家のパソコンではこのブログの文字がすべて■になって表示されてるの」

文字化けして全く読めないそうです。

彼女の家のPC事情を聞きだしたところ、どうやらOSはwindows98でブラウザはIE。ちなみにPCは昔友人にもらったものだそうです。たぶんそれは何とかすれば見れるようになると思うのですが、いかかでしょうか相馬くん。

その後彼女はこういうようなことを言いました。

「ブログの題名は読めるんだけど、記事の部分はぜんぶ■だから、ブログはとりあえず作ったけどまだスタートしていませんよ、記事は今後書きますよーって意味なのかなと解釈した」

そんな、バカな!

私はfirefoxというブラウザを使っておりますが、IE、safariで読めない、レイアウトが崩れる等
ありましたら、誰か教えて!

今日は制作の吉岡くんが差し入れてくれたプリンを皆で美味しく食べました。なんつうか、いい意味で重いプリンでした。ずっしりしてんの。

そろそろ他の役者さんにも何か書いてもらおうかと思っています。


笠木泉

2007年2月21日水曜日

稽古しています/笠木泉


こんにちは、皆さん。笠木泉です。

ばたばたした日々を送っていますが、べたべたしているより何倍もいいです。

さ、そんなことは置いといて、昨日は稽古でした。

まず、私、遅刻。諸事情により遅刻とは前々からわかっていたのですが、思った以上に遅刻してしまい申し訳ない感じで、稽古はスタートしました。

いくつかのシーンを、渡辺道子ちゃん、高山玲子ちゃん、細江祐子ちゃんと作っていきます。とあるシーンでとある役者がいきなりあまりに面白くて「だははははは」と大爆笑してしまって、 「役者って本当にすごいなあ」と感動しました。私は普段役者なんですけどね、たぶんあまり自分を信用していないのでしょうね。しかし、今回演出をすることによってもしかしたらいろいろ違った視点を持てるかもしれない。役者を信じるっていうか、なんか、役者がいれば大丈夫だなと思った瞬間です。

お手伝いをしてくれる松田アキちゃん、テルミン大学学長も来て、にぎやかな稽古場でした。

私は、音楽打ち合わせもあるのでPOWERBOOKを持参したのですが、特に大して活用も出来ず、そしてたいしたプランも提示出来ず「ただカッコつけただけ」みたいになってた気がする。

それだけではあまりに、なので、佐藤沙恵ちゃんに「ダイソーで買ったピンクのヒョウ柄CD-RW」をプレゼントしました。「いいんですかー?」と喜んでいました。嬉しいの?

稽古は一歩づつ、進んでいます。

稽古風景を写真にとろうかと思ってもつい忘れてしまいます。



笠木泉

2007年2月18日日曜日

アデュー公演詳細

是非横浜まで来て下さい。

オールツーステップスクール#05→アデュー#00移行公演
「アデュー」

高山玲子
本多麻紀/ク・ナウカ
細江祐子
笠木泉
渡辺道子/ベターポーヅ

テルミン演奏 佐藤沙恵/テルミン大学

3月17日 19:30
3月18日 15:00/19:00

※開場は開演の30分前です。

BankART Studio NYK 2F ギャラリーB(みなとみらい線馬車道駅6番出口徒歩4分)

チケット料金 前売2000円/当日2200円/学生1800円(当日学生証の提示をお願い致します)

※すべてワンドリンク付き


チケット予約/お問い合わせ等は alltwostepschool@yahoo.co.jp

2007年2月17日土曜日

稽古日記/新しい人よ!

相変わらず笠木泉です。たぶんだいたい笠木泉でしょうね、書くのは。
たまには高山さんや制作の吉岡くんに書いてもらおうかな。

昨日は久しぶりに稽古の日。小田急線の東北沢にある某稽古場に集合しました。

さて、本日は稽古場に吹き荒れた新しい風をご紹介します。

まずは、ベターポーヅの渡辺道子さん!

わーわー!(誰かの歓声)

もう随分前に一度舞台で共演させていただき、お世話になりました。その時に「怖い顔系の私たち、いつか二人でホラー映画に出ようね!」とわけのわからない約束を交わしまして今回の共演が決定したのです。嘘です。ホラーじゃないもん。昨年高山玲子監督作品の映画でも共演したのですが、本当にかわいい女優さんです。

そして、細江祐子さん!

ひゅーひゅー!!(古めの歓声)

細江祐子さんは山下敦弘監督の映画「ばかのハコ船」や「くりいむれもん」に出演されている女優さんです。昨年、田中智章監督の映画「夜の話」で共演した時からのお付き合いです。妙に気が合います。たぶんくだらな好きみたいなところね。以前私の携帯に突然「電車でカツラが落ちてしまっても寝ているおっさん」の写真を送って来た。かつら、とれてる・・・全ズラ・・・本気で禿げてた・・・そんな愛しさと切なさと心強い写真を送ってくるようなそんな素敵な女です。最近大阪から上京して来たばかり。「いきなりなんだけどさ・・・芝居出ない?」って聞いてみたら「いいよ」って即答。即答過ぎて焦った。おいおい、大丈夫かよクーリングオフ派?東京は「悪の巣窟だってことをゆっくり教えて行こうと思う次第です。ちなみに私は「ゆうこりん」と呼んでおります。

二人が新加入し、「アデュー」の稽古は変化を始めました。
どんどん面白くなる(予定)!

次回の稽古から皆の紹介や稽古風景をレポートします。

それにしても、稽古場に自分の弟がいるという状態に慣れない。いろいろ手伝ってくれるので大変感謝しているのだけど、気がつくと照明スタッフの多賀くんに「イヅミちゃん家族で一人だけ血液型が違うんですよー」とか「イヅミちゃんには子供の時にずいぶんいじめられたんですよー」とか、事実とはいえどうでもいい且つ多賀くんには興味ないであろう話をしている、弟よ。気がついてくれ。姉は今まさに真剣な打ち合わせをしているのだよ。まあ、いいんですけど、あとでぶっとばすから。嘘でーす。

高山玲子、テルミン大学学長佐藤沙恵、笠木泉、本多麻紀、渡辺道子、細江祐子。

この何というか「面白いメンツ」で、舞台が始まります。スタッフも増え、私もかなりわくわくしています。楽しく厳しく、頑張って行こう。

そういえばテルミン大学学長は大学での講義が忙しいようです。それにしても、学長って・・・。いいなあ。私も学長になりたいよ。

「アデュー大学学長/笠木泉」

一体何を教える気なのだろう、私は。

てなわけで、また。

ちなみに南波さんは元気だよ。皆さん心配メールありがとうございます。アデューも典子も引き続き応援4649!


笠木泉


2007年2月15日木曜日

※南波典子降板のお知らせ

笠木泉です。

実は皆さんに残念なお知らせをしなければなりません。

今回の舞台で出演者として名前を連ねておりました南波典子が都合により降板することになりました。

オールツーステップスクールの頃から私と出演者である南波典子はいつもいろいろな話し合いをしながら舞台を作って来ました。今回都合によって南波さんと一緒の舞台に立てなくなってしまいとても残念です。

今までいろんな舞台を経験してきた私たちがこのようなハプニングに見舞われお互い非常にてんぱりましたが、でも、大丈夫!超残念だけど、都合があったら仕方ないのさ!「しゃんめー!」(福島県いわき市泉地区の方言で「仕方ない」という意味、っていうかうちのじいちゃんの口癖)ってことでお互い納得の結果です。
私は基本的に超ネガティブ人間ですが、今回ばかりはこのハプニングをのりこえて行こうと思っています。淋しいけどね!

そんなことがあったもので、南波さんと共になかなかスリリングな日々だったのですが、実は新しく参加して下さる役者さんやスタッフさんが増えまして、また違った新しい「アデュー」が始まっております。新しい役者が誰かって?・・・明日発表しますね。スタッフは誰かって?・・・それは・・・私のお・と・う・と!もしかして皆興味ない?ないよね。でも面白いから今度スタッフ紹介のなかで弟とのツーショットを公表します。笑えるよ。

そんな訳で(ってどんな訳だ)、南波典子のファンである皆様に大変申し訳なく思います。この件につきましてチケットの払い戻しやお問い合わせ等ございましたら、alltwostepschool@yahoo.co.jpまでご連絡下さい。入金していただいたお客様には速やかにご返金させていただきます。


以上を持ちまして南波典子降板のお知らせとさせていただきます。
これからも南波典子を応援よろしくお願いします。そして笠木泉のことも、高山玲子ちゃんも本多麻紀ちゃんも新しい共演者も応援してね。あと、私の弟(27・独身)も応援してね!

私、初作初演出初ハプニング。見に来て下さるお客様に楽しんでもらえるように、演劇に可能性があるかぎり、精一杯本番まで頑張ります。


2007年2月15日 アデュー主宰/笠木泉

2007年2月13日火曜日

「アデュー」公演稽古日記スタート

笠木泉です。
公演に向けて稽古日記のようなものを始めました。

オールツーステップスクール→アデュー公演「アデュー」という名前について説明します。
今までのオールツーステップスクールを応援して下さった皆さん、本当にいつもありがとう。公演を見てくださった皆さんも本当に感謝しています。

主宰の私が何故オールツーステップスクールからアデューという名のユニットに改名したかというと、一昨年までオールツーステップスクールで活動して来たメンバーそれぞれが自分の道をゆっくりながらも歩み出していることですからです。この2年の間に、主宰の私は役者としての活動を進め書くことを楽しんでみたり、作演出を担当していた浅野晋康は映画「Catch Ball With ニコル」で様々な賞を受賞し映画監督としての道を歩んでいます。高山玲子も映画を撮ったり、美術の仕事をしたり、その他のメンバーも役者としてまた役者じゃない世界で表現者として生きております。その中であえて場所の名前として存在した「オールツーステップスクール」を私一人で名乗るのはいかがなものだろうかと考えるようになりました。

オールツーステップスクールは場所の名前です。架空でありながら、そこに集まれば私たちは取っ組み合いしてまでもいいものをつくろうと努力し、また表現を楽しんできました。お客さんと一緒に何かを生み出そうとしてきました。

しかしここで一回オールツーステップスクールという場所を私自身が卒業し(おニャン子クラブかよ!ハロプロかよ!)、私も皆と同じように、自分自身の名前で作り手として活動して行くことを選びました。

そこで、「アデュー」です。

「さよなら」ぐらいの意味だと思っていたのですが、フランス語に詳しい方にお聞きしたら「adieu 」は「今生の別れ」という意味だそうで・・・。今生の別れって相当じゃねえ?deathって名前でもいいじゃんぐらいな重い意味ですが、deathとなると何となく「デスメタル」とか自分に全く興味のないものを想像してしまうのでやめます。アデューと言った後も、いつでも私には会えます。死ぬまでは、いつでも私は別れません。

いうなれば、私の表現したい世界はそこにある気がします。

私の演劇の師匠でもあり人生の師匠に宮沢章夫という人物がいます。私のブログを読んでくださっている方はご存知の方も多いと思いますが(もちろん知らない方もいっぱいいらっしゃるかと思いますが)、私は遊園地再生事業団に何度か出演させていただきました。宮沢さんは演劇の公演が終わり皆で楽しく打ち上げをし、そしてしらじらと夜が明け皆が家路につく頃、ほんの少しの淋しさが役者の中につきまとい、「またね」「今度皆であおうね」「ありがとうね」なんて言葉で別れを誤魔化す中、宮沢さんは少し笑いながら片手をあげ、「じゃ、おれ帰るから、とっとと帰って」というのです。笑いながら、「とっとと帰って」。何て素敵な言葉なのでしょうか。私はこの言葉を聞く度に「この人のようになりたい」と思います。

「さよならだけが人生だ」という言葉があります。白樺派?アララギ派?違うね。実篤?あれ?まあ、いいや誰でも。あとで調べるわ。

もちろんそれはウソですね。さよならだけが人生だったらたまったものではありません。
しかし、さよならが存在するという事実はいつまでたっても人生につきまといます。
それと同時に、新しい出会いがまた始まります。
生きるということはもしかしたらその繰り返しなのでしょう。

私は生きることに賭けたいと思います。
表現が一体何であるのかまだまだまだわかりません。
考えると頭が疲れるので寝てしまったり、ケンドーコバヤシの「越中詩郎のモノマネ」で大爆笑したり、博多華丸大吉は好きだけど大吉の将来を考えているだけで一時間を費やしてしまうような人間ですから、何を言っても説得力はないでしょう。

あと、桑田がメジャーに昇格すること。カズがまだまだ現役であること。そのことと私が生きることは全くもって関係がありません。知り合いじゃないし。でも、私の考える表現は、そこにヒントがあるかもしれない。

そう思って新しく一人のユニットを立ち上げることにしました。だから今回の公演は「オールツーステップスクール#05→アデュー#00移行公演」です。

これからもオールツーステップスクールで一緒に演劇を作って来た皆に助けてもらったりお互いに刺激し合いながら、皆がまたいつか30年後に集まったら「リア玉」を上演します(完全某劇団のパクリ)。でもまた急にオールツーステップスクール名義で面白いことをするかもしれないけれど、それはまたいつか私自身も楽しみにしていようと思います。

今回の公演は小さな舞台だけど、とても面白いものになると思います。
是非皆さん横浜までご来場下さい。

笠木泉